【鹿島】アジア連覇へ好発進も選手に笑顔なし“笑顔なき勝ち点3”の背景を「読み解く」

◆アジア・チャンピオンズリーグ2019▽1次リーグE組 鹿島2―1ジョホール・ダルル・タクジム(5日・カシマスタジアム)  昨季覇者でE組の鹿島はホームでジョホール・ダルル・タクジムに東京五輪世代のDF平戸太貴(21)の先制ゴールなどで2―1と勝利したが、試合後の選手に笑顔は一切なかった。
相手GKが飛び出せない絶妙なボールは、誰にも触れぬままネットに吸い込まれた。昨季期限付き移籍先のJ2町田で17アシストの21歳は「イメージ通り」と胸を張った。けが人を多く抱える中、25歳以下を8人並べた布陣で白星発進を決めた。
■安西「納得いかない」 しかし、というより「やはり」か。試合後の選手たちは、敗北後のような表情を浮かべていた。チーム一のムードメーカーのDF安西ですら「納得がいかない」と下を向いた。
ミス続きの試合内容と2―1というスコアに、不満顔が並んだ。■「恥ずかしくないのか?」 「俺たちはアジア王者だ。もっと自信を持ってプレーしろ。
恥ずかしくないのか?」。ACLを全北現代(韓国)で2度、鹿島で1度制したGK権はハーフタイムにロッカールームで怒号を響かせた。前半24分には、相手への寄せが甘かった30歳MF遠藤に、後方の25歳DF犬飼が「競れよ!」と怒りをぶつけた。
その11分後、今度はDF犬飼がパスミス。権が「なぜだ!」と怒鳴った。判定に不満のDF内田が第4審判に怒りの形相で詰め寄り、首脳陣が必死に止めるシーンもあった。
■若手台頭の背景 これらの言動が「不協和音」ではなく、チームを上昇させる「成長の糧」になることは、鹿島の全員が理解している。FW大迫勇也(28)、DF昌子源(26)ら手塩にかけて育て上げた若手が次々と欧州へ移籍しても、この日出場した平戸やDF町田、MF名古ら次代の主力が台頭する。その背景には、中途半端が許されず、勝利につながるプレーのみが要求される伝統がある。
若手だろうがベテランだろうが、チーム指針から外れたプレーには怒声が飛ぶ。その積み重ね 平戸は「チームとしても個人としても、もっとやらないと」と反省の弁を並べた。
笑顔なき勝ち点3はチームが未熟であることの現れでもあり、鹿島が常勝と言われ続けるゆえんでもある。(岡島 智哉) ◆平戸 太貴(ひらと・たいき)1997年4月18日、茨城・ひたちなか市生まれ、21歳。鹿島ジュニアユース、ユースを経て2016年にトップ昇格。
精度の高い右足を持ち中盤を主戦とする。17、18年とJ2町田に期限付き移籍し主力として活躍。今季、鹿島に復帰した。
177センチ、70キロ。

 
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