麻也には苦い教訓も…アジア杯初登場のVAR、これだけは知っておきたい5つの注意点

UAEで開催中のアジアカップ2019では、準々決勝からビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の採用が決まっている。
サッカーのルールを定める国際サッカー評議会(IFAB)は昨年1月、世界中で行ってきたVARテストの結果を発表し、ジャッジの精度が93%から98.9%に向上したというデータを示した。国際サッカー連盟(FIFA)はこの効果を前向きに受け止めており、W杯など様々な大会での導入を積極的に進めている。とはいえ、なおも過渡期にあるのが現状。
「最小限の介入で最大限の効果を」という理念のとおり、全ての誤審が消えるわけではないし、最終的には人間が判断するという根幹は変わらない。すなわち、運用上の問題が生じる余地は残されており、それらに対する理解をしておく必要はあるだろう。この記事では、VARのルールにまつわる5つの注意点を紹介する。
【注意点1】VARは全ての判定には介入できない 大前提として、VARが介入できるのは「明白かつ確実な誤審」のみだ。つまり、誤審があったのか分かりにくい場合、また映像で確認しても判断が分かれそうな場合には、介入の対象にはならない。一つ一つのケースにいちいち介入していると、試合の流れを止めてしまうからだ。
また、介入の対象となるのは①得点②PK③一発退場④人違いの4要素に関わる誤審だけだ。注意しておきたいのは、2枚目のイエローカード、FKに関する判定は覆されることがない。もっとも、PK判定の有無を判断した際に、結果としてイエローカードが提示されるなど、一部の例外はあり得る。
【注意点2】VARは「チャレンジシステム」ではない VARの介入を促すことはできない。
それどころか、VARを過度に要求する行為はルール上禁じられている。VARのレビューを受ける場合、主審は両手指で長方形のジェスチャーをすることになっているが、これをチーム関係者が行った場合は警告の対象となる。ロシアW杯ではイエローカードが提示されることはなかったが、注意しておきたいところだ。
【注意点3】VARに見つかりやすい反則がある 全ての誤審に目を光らせているVARだが、介入されやすい場面にはとある傾向がある。ロシアW杯では大会を通じて計21回の介入があったが、そのうち16回はPK判定に関するもの。主審が自らの目でジャッジすることが難しい場面であり、さらに映像の特性もその流れを加速させていた。
VARが見つめる画面にはスローカメラからの映像が含まれる。FIFAの審判委員長を務めるピエルルイジ・コッリーナ氏によると「スロー映像で確認した場合、選手同士の接触を強調してしまう」という問題が浮上。このことがロシアW杯でPA内でのハンド、ファウルを増やしてしまった原因になったようだ。
【注意点4】ピッチ脇モニターが使われないこともある VAR採用試合でよく見られる光景として、主審がピッチ脇モニターで確認する場面(「オン・フィールド・レビューと呼ばれる)がある。しかし、必ずしもこの作業を行う必要はない。たとえば、オフサイドや接触などは映像上で一目瞭然のため、VARの助言のみによって判定を覆すことが許されている。」
一方、主審の解釈を要するものについては、オン・フィールド・レビューを行うのが通例だ。その際、ピッチ脇のモニターエリアには主審のみ入ることが許されており、選手が入った場合は警告、監督やチームスタッフが入った場合には退席の対象となることも合わせて確認しておきたい。【注意点5】セルフジャッジは禁物 VAR採用試合では、普段以上にセルフジャッジに注意を払う必要がある。
なぜなら、誤ったジャッジを防ぐため審判があえて判断を遅らせる必要がある。
▼なお、日本代表の国際AマッチでVARの助言でPKが与えられた場面だ。当時は「教訓になった」と語っていたが、この大会でも一定の注意が必要になるだろう。
また今大会のグループリーグ初戦トルクメニスタン戦(◯3-2)では、日本に有利に働く2つの誤審疑惑があった。一つは、PA内でシュートブロックを試みたDF長友佑都の腕にボールが当たったとみられる場面だ。
今大会ではVARの採用が準々決勝以降のため、いずれも映像での確認を行わないまま当初の判定が保たれた。しかし、もしVARが介入していれば、一つ目では日本のPKが与えられていた可能性が高い。今後は一つのプレーが大きく結果を左右するだけに、VARを味方につけられるかも重要となる。

 
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**シドマコ* @shidomak

ほお「主審は両手指で長方形のジェスチャーをすることになっているが、これをチーム関係者が行った場合は警告の対象となる。」- 麻也には苦い教訓も…アジア杯初登場のVAR、これだけは知っておきたい5つの注意点 | ゲキサカ gekisaka

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